今年度の中学入試を振り返って
[更新日:2018年02月26日]
こんにちは。今回は九龍教室からお届けします。
さて、今年もそろそろ受験シーズンが終わりを迎えつつあります。
毎年思うところはいろいろとあるのですが、今年は中学入試で英語を受験した生徒が多かった印象的な一年でしたので、ここで振り返ってみたいと思います。少しでも未来の受験生の参考になれば幸いです。
英語で中学受験をするといっても、そのパターンは様々です。学校により難易度はもちろん上下しますが、一般的に試験科目が英語のみ、および英語・算数の場合は、求められる英語のレベルは高くなります。具体的には英検準1級レベルの読解力、ただし本文中から正解の根拠となる該当箇所を見つけて四択で選ぶという偏った力ではなく、本当の意味で文章を理解する力が必要です。文章のジャンルとしても、比較的理解のしやすい説明文、論説文だけでなく、行間や心情、描写を読み取る必要のある物語文、ときには詩ですら出題されることもあります。試験科目に日本語がないということは、英語のみでもって受験生の「言語的思考力・表現力」を測るのですから、こういった学習が必要なのも当然といえば当然ですね。
一方、日本式の受験生らしく国語・算数を軸にしながらオプションとして英語も受ける、本格的に英語・算数・国語の3科目で受験をする等のパターンもあります。
中学校の帰国生入試には本当に多くの選択肢が用意されています。そして選択肢が多いということはそれだけ迷うということでもあります。いろいろなケースの想定、それに対する備えはもちろん必要ですが、すべてに対応しようと英数国理社5科目の受験勉強をするのは現実的ではありません。そうなると、日本の受験生以上に受験戦略を早めに立てることが重要になります。せめて受験に英語が必要かどうかだけは、遅くとも5年生のうちに決めておきたいものです。
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