帰国生入試がいよいよ始まります
[更新日:2017年08月30日]
日本には古くから用いられてきている季節の区切り方「二十四節気」と「七十二候」という独特の暦があります。春、夏、秋、冬……折々の豊かな表情は我々の生活に華やかな彩りを加えます。そして我々日本人は昔から季節感を大切にし、自分たちの生き方や考え方と照らし合わせ、暮らしの中に取り入れてきました。
1年が始まって200日以上が過ぎました。ちょうど今頃は天地始粛(てんちはじめてさむし)処暑(しょしょ)といいます。天気図には時折、秋雨前線が登場するようになります。通常その北側には大陸からの冷たい空気をはらんだ高気圧が控えていて、前線とともに日本列島をゆっくり南下しながら秋を運んできます。高い山々や北国ではこれから急速に秋が深まり草木が紅葉していくのです。
さて、この紅葉に欠かせないのが夏の太陽と日照です。
通常樹木は葉っぱで光合成をします。厳しい夏の暑さの間に行った光合成により出来た糖分やデンプン質は栄養分として樹木自身に蓄えられます。それは同時に紅葉するための第一準備が整ったことを意味し、そして秋には見事に紅葉し始めるのです。
帰国子女入試ももうじき開始です。樹木が見事に紅葉するが如く、受験生には夏の期間に蓄えた学力を彩鮮やかに発揮して入試を突破してほしい、また受験該当者以外も立派に紅葉するための日々の準備を忘れずに、学習に力を注いでほしいと思います。