英検一次試験の結果について

[更新日:2017年10月25日]

2017年度第2回、英検一次試験の合否が発表されました。
今回のブログは、その結果の分析および英検学習に関する所感をお伝えします。

まず級ごとの合格率ですが、5級と4級では23名の受験者全員が合格、合格率100%でした。3級、準2級でもまだまだ合格率は高く、23 / 27で合格率は85%、ところがこれが2級になると、17名の受験者に対して合格したのは8名、合格率47%と一気に半分を切ってしまっています。(この結果は九龍サイドで受験した生徒のものです。香港島サイドで受験した生徒の結果は含まれていません)

この大きな原因としてライティングが挙げられます。2016年度から導入された2級のライティングは、オフィスでのカジュアルな服装や、農薬を使わない農業といった社会的なトピックに対して是非を論じるという、英語力に加えて一般教養も問われる難易度の高いものとなっています。採点は内容、構成、語彙、文法という4つの観点からそれぞれ4点、計16点満点で素点が出され、それが英検CSEスコアという、最終的に合否の基準となる点数に換算されることになります。このCSEスコアにおける2級ライティングの満点は650です。

つまりポイントは、ライティングの素点上での1点は、単純計算で最終スコア40点分の重みがあるということです。今回のデータでも、ライティングで素点10点以上取れた受験生はほぼ全員合格、逆に10点に満たなかった受験生のほとんどは不合格と、非常にわかりやすい結果が出ています。採点方式が変更され、リーディング、リスニング、ライティングの3部門でまんべんなく点数を取ることが求められている現在の英検において、多くの受験生が苦手とするライティングで「10点取れるかどうか」というのが2級突破の1つのカギといえるでしょう。

上記採点基準の「内容点」に関しては、どうしてもトピックの当たりはずれがあり、対策が難しいところではあります。EXCEEDでは、それ以外の語彙や構成のところでしっかり点数を取るための対策や、読解問題の解き方をレクチャーする英検対策講座を設けております。今回は、この講座を受講した小学6年生の生徒が、リーディングやリスニングのマイナスをライティングでカバーして見事合格を勝ち取ってくれました! 英検対策講座は塾生以外の方でも受講が可能です。英検2級の壁にお悩みの方は、ぜひ一度各校舎までお気軽にお問い合わせください。